一週間の肉体労働が終わって賃金が銀行に振り込まれた。しっかり入っている。そしてなにかあったらまた電話をするからと言う言葉ももらった。これを全額おろして妻に渡そうと思った。私はキャッシュカードでそれをおろしてセカンドバッグに入れた。それを後生大事に脇にかかえて家路に向かった。その封筒を妻に渡して終ったよと告げた。どうもご苦労様という声がかえってきた。失望のどん底の気分を味わったがこれからは明るい未来が待っているのだ。私は笑顔でまた頑張るからと言った。そして翌日職安に朝早く行った。そこでビルの清掃の仕事を見つけたので応募する事にした。翌日面接に行くと即決で決まった。それを妻に公衆電話を探して電話した。携帯電話はひとつしかないのだ。そうおめでとう。ああ、時給は800円しかないがなんとか頑張ってくれないか。そうどうにかなるわよ。妻がいるから自分がいる。あの人材派遣の悪夢はいったいなんだったのだろうか。そう思って私は嬉しさを隠せずに笑った。`